ネクサス音楽出版では、スコアパート譜セットにおきまして、作曲者・編曲者の理想の編成でパート譜を用意し販売しております。そのため、各団体における不足分のパート譜がある場合、パート譜のコピー（プルト増し）を認めます。ただし不必要なコピーはご遠慮願います。

白虎はアジアに広く伝わる伝説上の神獣で、西方を守護する四神のひとつです。何事かを成し遂げるということにおいて、愛や希望などはもちろんその推進力となり得ますが、歴史的に見ればそれよりもはるかに人の持つ負の感情（哀しみ、怒り、恨みなど）の方が時代を動かす大きな原動力となったのではないか...と思っています。朝鮮民族の精神を表す語のひとつ「恨（ハン）」、そして白という色、虎という動物も朝鮮民族に深く関わるものです。

トゥッティによる情熱的なファンファーレ主題から始まり、そのすぐ後に叙情的な主題が現れます。かなり長めの前奏に現れるこの2つの主題はいくつかの要素で形成されており、全曲を通して合成、分離、変奏して多様な展開を生み出しています。前奏に続き、ファンファーレの主題を展開させた第1部、2つの主題を様々な楽器でつないでゆく叙情的な第2部、疾走するような速い第3部、第1主題の変奏を利用し堂々とした第4部で構成されています。