フランスの画家、ジャン=バティスト・カミーユ・コローの代表作である「突風」を見て曲想を描き、サクソフォンという音の色彩に落とし込みました。

曲は最初から最後まで一定のテンポで書かれており、連続する変拍子や幾度となく変化する調性は私たちの前で変容する「風」を表現しております。また楽譜上、八分音符以上の細かい音価（装飾音符を除く）を使用しておりません。その制約の中で、サクソフォンが持つ機動性や音のパレットを活かせるよう曲を書き進めました。疾走感のある5分間をお楽しみいただければ幸いです。

Soprano Saxophone in B♭

Alto Saxophone in E♭

Tenor Saxophone in B♭

Baritone Saxophone in E♭