とある展覧会で見かけたフェルナン・レジェの作品は、私に「縦方向への無限な伸び」「自由な横線」「それらを楽しむ遊び心と自由さ」の3つの感想を与えてくれました。ミステリアスなのにどこか均衡が保たれていて、それでいて自由で楽しげでありました。

Dessinシリーズは現在6曲ありますが、本作はその中の第4作目に当たります。3つの感想を思い出しながら音をおいていきました。演奏は2度と同じものを聴くことができないものになっています。全3曲で構成されていますが、1曲目は4人の息のあった縦のアンサンブルを、2曲目はそれぞれが横の流れを感じながら自由に歌い上げ、3曲目はお互いの音楽を楽しみながら自由にアドリブ（ソロ）を行っていただきたいです。

3曲目のアドリブが難しい場合は、小音符を演奏してください。ピアノパートはコード表記を参考に、4 Beatと8 Beatの差が感じられるバッキングを入れてみてください。演奏者4人にそれぞれ見せ場がありますので、かっこよく楽しく演奏してください。

Alto Saxophone in E♭

Tenor Saxophone in B♭

Piano

Contrabass