この曲は、静岡大学吹奏楽団の委嘱により2006年に作曲し、メンバーの皆さんによって「懐古の時間」（なつかしのとき）と名付けられました。

「拙作【落ち葉の舞う季節】の雰囲気が漂うような作品を」という要望を元に、日本の古き文化の１つである「童歌」（わらべうた）をモチーフに、哀愁漂う日本を描いてみました。曲中で使われている童歌はあくまでも架空・創作のものであり、実在する童歌ではありません。演奏者それぞれが自由に感じる童歌を歌っていただければと思います。軽やかな部分は鞠撞き（まりつき）遊びをしている様子を、中間部では民族的な旋律による子守唄を表現しています。そんな情景が思い出されるような演奏をしてください。

ホルンパートはテナーサックスでも演奏が出来るようにオプション譜を用意しています。サックスが入ることでまた違ったサウンドになると思います。状況に合わせてご利用ください。

Flute

Oboe

Clarinet in B♭

Horn in F (*Tenor Saxophone in B♭)

Bassoon

*...Optional