本作は元シンガポール交響楽団テューバ奏者、藤田英大氏の委嘱作品ですが、今回バスクラリネット版にとのことでリメイクさせていただきました。日本人であれば誰もが感じるノスタルジーを感じるモチーフを3楽章のソナタ形式で構成し、1楽章は昔話を、2楽章は子守唄、3楽章は子供の遊びをそれぞれテーマとして表現しています。

さて、幸子女史の幼少期はどんな感じだったのでしょうか。この作品には「かくれんぼするもの、よっといで」のモチーフが使われていますが、普段は凛とした素敵な女性の彼女もきっと無邪気な少女時代の頃を思い出して悪戯な一面を見せてくれるかもしれません。子守唄では母のような大きな愛情を、昔話ではワクワクドキドキする子供の顔を想像することができるでしょう。

Bass Clarinet in B♭

Piano