この曲は、スペインを代表する2つの舞曲を元に作曲されました。1曲目の〔ホタ・アラゴネサ〕は、スペイン北部の民族舞踊です。特にアラゴン地方のものは有名です。3拍子の速いリズムで男女一対または多数の男女が対になってカスタネットを手に踊り、激しい跳躍と回転で求愛を表すダンスで、コミカルな要素を多く含んでいます。2曲目の〔タンゴ〕は、アルゼンチンとは違いハバネラ風のゆったりとした流麗な曲想で進みます。ヴァイオリニストのクライスラーは、自らヴァイオリンとピアノに編曲もしています。リズミカルな曲想と、ゆったりと流麗に進む曲想の表現を十分味わえる作品です。 （渡部哲哉）

Soprano Saxophone in B♭

Alto Saxophone in E♭

Tenor Saxophone in B♭

Baritone Saxophone in E♭