私が好きな「シティーポップ」と呼ばれるジャンルで木管五重奏の作品を書いた作品です。きっかけは木管五重奏でオリジナルのポップス作品が少ないと言うこと、そして各楽器の音色からジャズとはまた違った「お洒落さ」や「軽さ」が得られるのではないかと思ったからです。サラっと聴き流せるけど旋律は耳に残る様な作品を目指しました。Dear.Sangria（親愛なるサングリアへ）というタイトルは、「サングリア」というお酒に使用される果実のみずみずしさや鮮やかな彩りとサングリアが持つ爽やかさな味を、Dear（親愛なる）という単語を加えて表しました。

ポップスなので休符の前の音符に過度な余韻は付けずに、休符でしっかり空白の空間を作ってください。またスタッカートやテヌートのアーティキレーションが細かく振られていますが是非守って頂ければと思います。楽曲が持つ推進力がしっかりと出てきます。ホルンパートにある楽曲終盤のグリッサンドはオクターヴ下に小音符を書いていますので上の音域でのグリッサンドが難しいようでしたらそちらを演奏して下さい。いつの日か演奏して下さる方々や聴いて下さる方々に楽しい時間が流れますように。

Flute

Oboe

Clarinet in B♭

Horn in F (*Tenor Saxophone in B♭)

Bassoon

*...Optional